冬は日照時間が最も短くなる冬至を迎えます。
本格的な寒さに備えて、寒さから生じる症状の対策をしましょう!
漢方では、寒さのことを寒邪(かんじゃ)ととらえ、寒邪には外寒(がいかん)と内寒(ないかん)のふたつがあります。
外寒は外から侵入してくる寒さのことで、寒い冬の外気や、冷房などで冷やされた環境に長時間いることで外寒に侵されます。
内寒は、体の中から発生する寒さの事です。体を温めるエネルギー不足により冷えを生じる状態の事です。体内の冷えは臓器の働きを弱めて様々な不調をもたらせます。内寒は虚弱な方、病中病後で体力が落ちている方、高齢者の方に多いです。
症状としては、
●手足先の冷え、からだの冷え、しもやけ
●冷たい飲食物を摂ったことによる腹痛
●冷えからくる ひざ関節痛、腰痛 などです。
≪養生≫
- 温かい衣類で防寒
特に、首、手首、足首を暖かく
- お腹周りをカイロで温める
へその下あたりやお尻の上あたりにカイロで温めるのはおススメです。
- 冷たい飲食物はなるべく控える
体の表面だけでなく内側も冷やさないようにしましょう。
- 体を温めて陽気を養う食材を摂る
にら、ねぎ、山芋、にんにく、しそ、かぼちゃ、キノコ類、大豆類、羊肉、えび、紅茶、シナモンなど
- 温かいお風呂にゆっくり入る
温かいお風呂で温まると、手足の先まで気血が巡るようになり、体の芯まで温まります。
- 適度な運動を行う
体を動かせる方は1日30分くらい、少し息が上がるくらいの運動が良いでしょう。
手足の先まで気血がめぐり、冷え体質の改善にも良いです。
寒い冬を漢方薬と養生で温まって乗り切って行きましょう!!
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